Message from Peridot
ペリドットからのメッセージ
「夫婦の幸福」
8月の誕生石であるペリドットは、4500年もの長い歴史を持ちながら、意外と目立たない存在の宝石ではないでしょうか?
あなり高価でないお手軽な宝石に思われがちですが、実はとても希少性の高い宝石です。
ダイヤモンドの産出量は年間約1500万カラットと言われています。
世界中のペリドットを集めても年間の産出量は100万カラットにも達しないのです。
特に古代では、紅海にあるいつも霧に包まれた島でしか産出しなかったため、何日間も探し求めて、やっと手に入れられる貴重な宝石でした。
また、硬度が低く、強い衝撃を与えると割れる可能性があり、酸等の薬品にも弱いため、大切に取り扱わなければならない宝石です。
そして、その独特の色相は、太陽を象徴する宝石と言われています。
捜し求めてやっと手に入るもの、
手に入れても壊れやすく大切にしなければならないもの、
そして太陽のように生きていく上で絶対に欠かせないもの。
何かと似ている気がしませんか?
そうです。女性にとっては男性の、生涯を共にする伴侶です。
最近では、プラチナが流行していますが、ペリドットにはゴールドが良く似合います。
ペリドットは、ゴールドによってよりその輝きを増し、ゴールドもペリドットによって素晴らしいジュエリーになります。
ペリドットとゴールドの関係は、互いに相手を輝かせる、夫婦のような関係なのです。
そんなペリドットからのメッセージは「夫婦の幸福」。
思い出してみてください。
彼に出会うまでのこと。
彼と今日まで築いてきた年月のこと。
その間に感じた彼の思いやり。
ペリドットは夫婦であることの幸福を思い起こさせてくれる宝石です。
宝石の価値は、その「品質」と、「需要」および「出現率」のバランスによって決定されます。
宝石の「品質」を判定するためには、真偽を見分ける「鑑別眼」と美醜を判断する「審美眼」が必要です。
ペリドットの需要、鑑別眼と審美眼について
ペリドット
ペリドットの和名は橄攬(カンラン)石で、鉱物名は「オリビン(Olivine)」になります。これは色合いがオリーブ(橄攬)に似ているために名付けられました。宝石名であるペリドットは、アラビア語で宝石を意味する「Faridat」を語源とした古フランス語の「Prritot」からきています。ペリドットは19世紀になるまで、様々な名称で呼ばれていました。色や国によっても名称が異なったため、混乱を招きやすいころから、各国共通で「ペリドット」と呼称する国際協定ができました。
ペリドットの需要(人気度)
ひまわりと同じく黄金色であることから、太陽を象徴する宝石として多くの伝説を生みました。7月の真っ赤な太陽が、8月になって黄金の輝きに変化することから、1952年に8月の誕生石にも選ばれました。4500年もの長い歴史がありながら、ペリドットの人気は決して高いものではありません。その原因の一つとして、硬度が低く、劈開性があるため、強い衝撃を加えると割れる可能性があり、取り扱いに注意が必要であることが挙げられます。また、酸に対しても弱いので、加工の際に表面が荒れたり、曇ったりすることもあるようです。もっとも、汗程度の酸になら着用したあとに拭くという習慣をつけておけば、全く問題はありません。
古代からエジプトでは、太陽神を国家の象徴として崇拝したことから、ペリドットは特に愛され、歴代の王妃・王女の冠を飾りました。これらのペリドットは、十字軍によってヨーロッパに持ち帰られ、教会に献上されたものが多く、ドイツのケルンの教会などでは、今でも見事な宝石が残っています。
ペリドットの出現率(供給)
比較的安価なジュエリーに使用され、気軽な宝石と思われがちなペリドットですが、産出量は意外に少ない貴重な宝石です。近年になって、世界各国で新しい産地が発見され供給量が増えたのですが、全てを合わせても年間の供給量は100万カラットには達しないと推定されます。これは、ダイヤモンド、サファイア、エメラルドと比較して遥かに少なく、ルビーと同等の水準です。
ペリドットの品質
鑑別眼
黄緑色という特有の色相を持つ宝石は多くは存在しないため、ペリドットは比較的鑑別のしやすい宝石といえます。鑑別の最大のポイントは、ペリドットの持つ「複屈折性」です。ペリドットは非常に高い複屈折性を持っているため、石を通して物を観察すると、二重にダブって見える性質があります。
また、ルーペで観察すると、「ウォーター・リリー・リーフ・インクルージョン」と呼ばれる特有の内包物が見られます。これは、液体が円形に広がり「睡蓮」のように見えるもので、一般的にペリドットにしか見られない特徴です。
ペリドットは、世界中の火山地帯で発見されますが、大部分が小さな結晶で宝石にはなりません。良質のペリドットの多くはミャンマーで産出されますが、美しいものに価値がありますので、産地にこだわる必要はありません。
ペリドットには現在(2006年12月)、合成石、処理石が存在しません。
ペリドットの審美眼
薄暗がりで驚くほど強い輝きを示すペリドットは「イブニング・エメラルド」の異名を持ちます。その美しさのポイントは、「透明感」と「ブラウン味」です。
透明感の低いものや、ブラウン味を感じるものは、美しさに欠けます。鮮やかな黄緑色のものを選ぶと良いでしょう。
ペリドットは自色(主成分に着色成分を含有している)の宝石なので、極端に色の薄い石や濃い石は存在しません。従って、色の濃淡による価値の変化はほとんどありません。
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